出資先インフキュリオンが東証グロース市場へ上場致しました

GMO Global Fintech Fund (GFF)出資先である株式会社インフキュリオン(本社:東京都千代田区、代表取締役社長CEO:丸山弘毅、以下「インフキュリオン」)は、2025年10月24日付で東京証券取引所グロース市場に新規上場いたしました。


インフキュリオンは、企業や金融機関が自社サービスに決済・金融機能を組み込むためのAPI基盤を提供し、BaaS(Banking as a Service)分野で存在感を高めてきました。国内ではXardやWallet Stationなどのプラットフォームを通じて、7万社以上の企業に決済機能を提供し、BtoB領域(法人カード)での年間決済処理額は2兆円を突破しています。

同社に出資を行った「GMO Global Fintech Fund (GFF)」は、2018年設立以来、決済やEmbedded Finance(組込型金融)などを中心にフィンテック関連領域に特化して投資を行ってまいりました。グループ内には、国内最大級の決済サービスプロバイダーであるGMOペイメントゲートウェイ をはじめ、インターネットインフラ、金融、グローバル展開のノウハウを備えています。これらのケイパビリティを背景に、インフキュリオンという次世代金融インフラ企業への投資を通じて、金融機能をあらゆるサービスに組み込む社会の実現を支援してきたという位置付けです。

同社のBaaSモデルは、米国等で主流の銀行主導型とは異なり、銀行やカード会社と非金融企業の間をAPIでつなぎ、相互にサービスを組み込むことができる「協調型」の構造をとっています。金融機関は既存のライセンスと信用を提供し、事業会社はUXやスピードを活かして新たな金融体験を生み出す。この分業と共創を技術で支える点が、インフキュリオンの大きな強みです。

同社のプロダクトは、LayerXの「バクラク」やSansanの「Bill One」、日本コカ・コーラの「Coke ON Wallet」など、多くのビジネス・消費者向けサービスの裏側を支えています。また、SMBCグループと協働し、法人向けデジタル金融サービス「Trunk」の開発にも参画するなど、既存金融機関との協調による事業拡大を進めています。

本上場は、BaaS専業企業が成長を経て上場に至った国内でも稀なケースのひとつであり、GFFとしても極めて意義深いマイルストーンと位置付けています。金融機能をあらゆるサービスに組み込む時代、インフキュリオンが今後も日本の金融DXを支える中核プレイヤーとして成長し続けることを、強く期待しております。(担当:川野)